今回は、ドロドロ血になる原因・生活習慣を探り、ドロドロ血が招く恐い病気について
お伝えしていきます。
○ところで血液とは?
私たちの体の中に張り巡らされた血管の総延長は、約10万Km。これは、なんと地球を
2周半もする距離になります。また、血液の量は体重の13分の1程度あるといわれており、
52kgの人なら4リットルもの血液が流れていることになります。心臓は1日に約8,000リットル
もの血液を送り出しているので、血液は1日に体内を約2,000周していることになります。
血液はこうした全身にわたる移動の間に、体に必要な栄養素を届け、不要になった
老廃物を取り込んで肺や腎臓に送り、息や尿として排出させています。また、体温を保つ
役割も担っているのです。
○ドロドロ血とは?
血液中の総コレステロール値・悪玉コレステロール値・中性脂肪値が高く、善玉コレステ
ロール値が低い血液のことです。すなわち、
ドロドロ血=高脂血症
なのです。
コレステロールにも善玉と悪玉があり、血管にゴミを残し詰まらせるのが悪玉で、それを回収
してまわるのが善玉コレステロールです。
○ドロドロ血になる原因とは?
1.総コレステロール値・悪玉コレステロール値が高い
コレステロールは体の細胞膜の再生や、ホルモンの生成に必要なものであり、消化を助ける
胆汁酸の生成にも関係しています。しかし、食品からの摂取が多すぎたり、体内のコレステ
ロールを調整する機能がうまく働かなかったりすると、不要なコレステロールが悪玉コレステ
ロールに変化して、血管壁に付着し、血液の流れを阻害してしまいます。
2.過剰な中性脂肪
中性脂肪は、食品から摂取してエネルギーとして消費されなかった糖質やたんぱく質、脂質が
変化して、体内に蓄積されたものです。これは食事によるエネルギー摂取ができなかったときや、
激しい運動などでエネルギー不足になったときのために貯蔵されるのですが、これも増えすぎる
と血液の粘性を高め、ドロドロ血となってしまうのです。
3.高い血糖値
糖質は、まずグリコーゲンとなって肝臓や筋肉に蓄えられ、その後必要に応じてブドウ糖の形になり、
血液中に入り込んで全身に運ばれていくのですが、これも過剰になると、悪玉コレステロールを血管
壁に付着しやすくしたり、血液が固まりやすくなるので血栓を作りやすくしてしまいます。
また、高血糖は血管そのもの、とくに細血管を痛めるという特徴があり、動脈硬化を促進してしまいます。
4.活性酸素が多すぎる
活性酸素は、体内に細菌やウイルスが入ってきたときに、それらから体を守る役目があるのですが、
必要以上に作り出されると、脂質を酸化したり、正常な細胞を攻撃したりするようになります。
5.赤血球の増加
さまざまな原因で赤血球の数が増加し、ドロドロ血の原因になります。これは男性によくある症状で、
現代はストレスが原因の「ストレス多血症」になる人が増えています。
6.老廃物の蓄積
細胞の新陳代謝によって生み出された尿酸は、いわば「カス」のようなもので、血液によって運ばれ、
尿とともに排出されるのですが、血中に残ったままでいると、痛風や腎臓病の原因になります。
○ドロドロ血になってしまう生活習慣とは?
下記の項目のほとんどに心当たりがある方、要注意ですよ。
1.過食
2.運動不足
3.ストレスをためる
4.タバコを吸う
5.睡眠不足
○ドロドロ血が招く恐ーい病気とは
1.高血圧
頭痛やめまい、どうき・息切れ、手足のしびれ、耳鳴りなどが起こるようなら要注意。心不全に
移行することもあります。
2.肥満
各臓器に負担をかけるだけでなく、様々な生活習慣病の原因になります。
3.動脈硬化
体の各部分の機能を確実に衰えさせます。例えば、腎臓の血管に動脈硬化が起こると腎硬化症、
そして腎不全になったりもします。
4.糖尿病
血中のブドウ糖を処理するインスリン分泌の働きが低下してくると糖尿病になります。糖尿病は
ほかの病気の「呼び水」にもなり、注意が必要です。
5.狭心症・心筋梗塞
動脈硬化などが原因で起こります。
6.脳梗塞
脳の血管が狭くなったり、血栓によって血流が止まってしまいます。手足のまひや言語障害が
起こります。
ドロドロ血の恐さをわかって頂けたでしょうか。
ドロドロ血を解消する方法は前回の「冷え性」でも一部紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。
